大事なことは「信頼」。 子どもからお年寄りまで、翻訳を通じて 人生の身近にいつも寄り添っていたい。 :岸 靖雄さん  顧客サービス部/企画営業部 次長

岸靖雄/株式会社ワイズ・インフィニティ 顧客サービス部/企画営業部 次長。2002年にホテル業界から翻訳業界に転身。制作会社や放送局、企業といった様々なクライアントからの仕事の受注や翻訳者手配を行う顧客サービス部門の統括を行うとともに、新規顧客への企画営業にも尽力している。

── さんにとって、このお仕事をする上での信条をお聞かせください。

私の場合は、まず「映画・ドラマと言語が好きなのでその近くにいたい」という思いがきっかけでワイズ・インフィニティに入社しました。
日本人の大半が外国語がわからないという中で、言語の壁を取り払う手段のひとつとして字幕・吹き替えがあると思うんですけども、お子さんから高齢の方までが楽しめる翻訳作品というのは、多分映画だけ。すべての年齢層の方に楽しんでもらえる作品作りに携わっているというのは自分でも誇りに思いますし、あらゆる世代の方に自分と同じように「映画を身近に感じてもらいたい」という思いを持って、日々行動を起こしています。そういう翻訳作品が出来上がる工程の中に自分が携わっているというのは、当事者として非常にやりがいを感じていますし、大勢の方が弊社の手がけた翻訳作品を見て感動したり、涙を流したり、辛い時に少しでも励まされたりすることもあるんじゃないかな、と思うだけでわくわくしますね。

── かに映画は、仕事や生活の合間でも非日常の気分を味わえたり、手軽に気晴らしができたりしますよね。

そうそう、たった2時間で気分転換できたり、励まされたり……誰しもがそういう経験をお持ちじゃないかと思います。大げさに言えば、視聴者の人生を変えるターニングポイントになることもあるかもしれません。
それに映画を嫌いな人、まったく観ないという人は、あまりいないと思うんですよ。自分は興味がなくてもデートでは定番ですし、自宅で家族の観ている作品が自然に目に入ったりしますし、そんな中で映画を通じて何かしらの気づきがあったりしますよね。

── 訳というお仕事は、作品を通じて他人の人生に関わることもできるということですね。では、ワイズ・インフィニティに入社されてすでに15年以上となりますが、印象的なエピソードなどがありましたら教えてください。

入社してから2~3年後に翻訳スクールを運営する教育事業部に配属されたんですけど、その頃のことが印象に残っています。
スクールの受講後はプロとしてデビューできても、最初の約3年間は専業で食べてはいけないので、他のお仕事と兼業される方が多いんです。その時期が一番大変なんですけど、まさにそういう状態の卒業生の方に「映画は好きだけど、翻訳家を続けるか迷っている」と相談を受けたことがあるんです。
僕はその時に「せっかく好きな職業に就いたのだから、あきらめずに続けてください。そのうち、またやりたくなる気持ちが出て来ると思います」と励ましたんですが、その後その方はどんどん力をつけて、今は立派に独り立ちしてドキュメンタリー番組、劇場作品などの翻訳も担当しておられます。
で、ある時、当社主催のイベントでお会いしたら「あの時、岸さんにそう言ってもらえて、本当にやる気が出ました。嬉しかったです。」と仰っていたんです。翻訳とは言葉と言葉の架け橋ですが、翻訳者と翻訳会社も人と人とのコミュニケーションだなと実感しました。

── さに他人の人生に関わりつつ、仕事の大きな価値も見出されたんですね。

僕の一言がその方の人生変えちゃったのかなと思うとちょっと怖いんですけど(笑)、でも夢を叶えられたアドバイスができてよかったなと思います。教育事業部に配属されたおかげで「プロになれたのはワイズさんのおかげです」「今があるのは岸さんのおかげです」といった嬉しいお言葉をたくさんいただき、本当に感慨深いですね。

── は、仕事をする上で岸さんが大切にしている一言を教えてください。

一言で言うと「信頼」です。当社の場合、8割以上のお客様にリピートをいただいているのですが、信頼がないとなかなかリピートしてもらえないと思います。
具体的には、翻訳者やクライアントさんと同じ方向を向いて仕事をする、ということを大切にしており、そうすることでクライアントさんと強い信頼関係が築けるのではないかなと思っています。クライアントさんに対して「それは違いますよ、こうですよ」と言い返すのではなく、仲間だと思ってもらえるような提案の仕方、対応も大切にしています。

── 年、翻訳業界の第一線でご活躍されている岸さんにAI翻訳についてお伺いしたいと思います。昨今は簡単な文章ならAIで翻訳することが可能となっていますが、人間にしかできない翻訳とAI翻訳との違いはどういう点だと思われますか?

当社はもともと映像翻訳からスタートした会社なので、映画・ドラマにおいて視聴者の心に響く翻訳を得意としています。例えば文書・実務系の翻訳会社さんですと、基本的にすべて直訳すれば正解かもしれませんが、映像翻訳の場合はセリフを直訳すると不正解、伝わらない場合も多いと思うんですね。特に企業さんのメッセージやキャッチコピーなど、10秒もしくは1行程度の短いセリフで思いを伝え、さらに印象に残る翻訳となると、いろいろな方の心に触れる言葉選びが非常に重要です。
当社の翻訳者さん、スタッフは日頃からそういった翻訳を心がけていますし、経験も豊富ですので、細かいニュアンスの表現、心に響く一言を選ぶという技術はAIにも他社さんにも絶対に負けないと思います。

── るほど。そこは他社さんとは違う、ワイズ・インフィニティさんの大きな武器ですよね。では、岸さんの将来の目標やビジョンをお聞かせてください。

現状、この業界では翻訳の価格破壊が起きており、単価が安いことが原因で視聴者が作品を楽しめないという弊害が出てくるんじゃないかなと危機感を感じています。
当社も価格争いに巻き込まれていますが、その中でも翻訳者さんが生計をたてることができ、クライアントさんがこの金額を支払ってでも依頼したいと思ってくださるような仕事、関係性をそれぞれと構築するのが、当社の意義だと思います。翻訳者さん、クライアントさん、当社が前向きになれるような仕事を長くしていくことが目標ですね。

── 後に、お客様や職場の同僚、そしてワイズ・インフィニティに興味を持たれている方に対してメッセージをお願いします。

まず翻訳家を目指したい、翻訳に興味があるという方は、とにかく学校や講座などで基本を学ぶことからスタートしていただきたいです。
また、映像翻訳からスタートした弊社は、受け手を感動させる翻訳が得意だと自負しておりますし、実際に高い評価もいただいておりますので、翻訳業者をお探しの方はぜひ一度お問い合わせください。
ワイズ・インフィニティとしては、弊社だけが一人勝ちすればいいというスタンスではありません。代表取締役の山下奈々子がこだわる「愛ある経営」の言葉通り、スタッフは常に相手のことを思って動くことを意識し、実際にそのように行動していると思います。翻訳や商品にも愛を込めていますし、受付対応やメール返信にも愛が散りばめられています。ぜひその愛に触れてください!

 

ワイズ・インフィニティ wiseinfinitiy-trans.com

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