正解のないものを追いかけるという点では芸術に近いものを感じる。「おもしろい」ものをしっかり届けるために腕を磨き続ける。

安田 季史/株式会社ワイズ・インフィニティ 制作部。大学卒業後、宝石販売店の営業として勤務するも翻訳業務への憧れを捨てきれず、ワイズ・インフィニティが運営する映像翻訳者の育成スクールを経て、2017年4月に同社へ入社。制作部門において、映画などの映像、企業の宣伝・POPといった文書の翻訳チェック、CC(クローズドキャプション/聴覚障害者用の字幕)などを担当している。

── 田さんにとって、このお仕事をする上での信条をお聞かせください。

最近は、翻訳業務だけではなく、CC(クローズドキャプション/聴覚障害者用の字幕)の案件も増えてきています。そういった案件も含めて、自分自身が携わった仕事が世の中にとってなくてはならない存在としての大きな意味を感じています。
また翻訳業界を志してからそれまでは興味がなかったジャンルの映画も観るようになったのですが、きちんと理解することでより一層おもしろみが増す、という経験を自分自身でも体感したので、その「おもしろいな」と感じた部分をきちんとお伝えしたい、とも強く思っています。自分の興味、関心を広げると同時に、視聴者の興味、関心も広げられるような翻訳を目指したいです。

── 職は営業職ということで、まったくの異業種へ転職したわけですが、生活や心情の変化などはありますか?

自分の知識を深め、それを社内外に伝えるという点では、営業職と翻訳のチェックでも共通した点があると感じています。前職での経験も糧にして、翻訳業務に活かしていきたいです。
また、エンターテイメント系ニュースなどの案件も多く、今まで知らなかった音楽や映画にも興味が出てきました。プライベートや趣味で得たものが仕事にも活かされる、というのは仕事の充実感に繋がっていますし、自分の興味の対象をもっと広げて、仕事にも活かせるような知識を多く蓄えたいですね。

── イズ・インフィニティに勤務する中で印象的なエピソードなどがありましたら教えてください。

ある企業の宣伝用POPの翻訳案件でチェックを担当した時に、「ちょっと意味が伝わりづらいかな」と翻訳者さんに代案依頼を電話でお願いしたんです。するとその翻訳者さんがなぜそのように翻訳したのかをかなり熱く語られ、単語ひとつにどれだけ真摯に向き合っているのかを目の当たりにし、翻訳家の熱意や奥深さを思い知らされた出来事でした。
僕が「ちょっと違うな」と安易に代案を出すというのは、試行錯誤した末に出してもらった翻訳を台無しにしてしまうこともあるかもしれませんし、こちらも真摯に慎重に業務に当たらないと、と思いました。

── イズ・インフィニティが他の会社と違うのは、どういうところだと思いますか?

いろいろな可能性を模索している会社です。対応するジャンルや分野など、仕事を限定せずに、自分たちの環境、ツール、人員でできる仕事を最大限に広げられるように意識づけされています。
あと「映像翻訳フォーラム」いったイベントを主催したり、翻訳スクールを運営したりと、映像翻訳会社のリーディングカンパニーとしての意気込みを強く感じられますし、そこで働けていることを誇りに思います。

── イズ・インフィニティに勤務して良かったと思えることを教えてください。

分野やジャンルを問わずいろいろな案件があるので、翻訳や英語に関することではなく、本当に勉強になることがとても多いです。もしジャンルを絞っていたなら、出会うことがなかった情報などもあると思いますし、新しい知識を得られることがとてもおもしろいと感じています。
また、好きなことを追求できる環境にあると思いますし、前職より英語に対するモチベーションも高く持てるので、久しぶりにTOEICも受けてみようかな、などいろいろと意欲的になりますね。

── 事をする上で安田さんが大切にしている一言を教えてください。

ビートルズのメンバー、ジョージ・ハリスンが残した「苦痛なしに芸術は生まれない。」という言葉です。ジョージは、ビートルズの中では、ジョンとポールの陰でずっと地道に努力してきたという印象のメンバーなのですが、最後に名曲2曲を生み出しています。そういった背景も後押しして、自分の中でとても感動した言葉なんです。
「翻訳に正解はない」とは、よく言われますが、翻訳はある種の芸術に近いものがあるかと思います。この文化・言葉の違うものをどうやったら日本語にうまく置き換えられるか…?、とものすごく悩みますが、「努力しないことにはよりよい翻訳ができない」と入社してからの短期間でもすごく感じています。わかりやすさと同時に読者、視聴者の心に響く翻訳に悩みながらも全神経を捧げたいと思います。

── 田さんの将来的な目標やビジョンをお聞かせください。

今はまだ補助的な役割が多いのですが、いつか劇場作品に自分の名前が載るような実力をつけていきたいと思っています。「この翻訳作品に自分自身が携わった!」自信を持って言い切れるような存在になりたいですね。変化にも俊敏に対応し、この業界や世の中に必要とされる人間になりたいと思っています。

── 後に、お客様や職場の同僚、そしてワイズ・インフィニティに興味を持たれている方など、このページをご覧になっている方へのメッセージをお願いします。

先輩方の中には有名作品の翻訳に携わったという豊富な経験を持つ方も多くいらっしゃいます。そういった方々が「制作者や依頼者が何を一番伝えたいのか?」を考えつつ、隅々までくまなく翻訳のチェックを行っているからこそ、高い品質が保持できているのだと思います。
私たちワイズ・インフィニティは社員一同の知恵と経験を最大限に生かし、少しでも多くの方の想いを消化し、発信することを目標に掲げています。「伝える」ということは本当に大切なことだと思うので、「自分たちの思いをしっかりと伝えてもらいたい」と考えておらえる企業さんは、ぜひ弊社にお声がけしていただきたいと思います。その期待に応えられるよう、精一杯努力していきます。

 

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